スタートアップがレビューの仕組みを持つタイミング(ビザスクの場合)
(2017年の幕開けを記念してブログリニューアルしました)
この3連休でレビューの準備をしています。昨年初に、ビザスクでもレビューの仕組みを持とうということになり、1年目が終わろうとしているところです。
レビューの仕組み導入にあたっては、
- アーリーなスタートアップには自走できる人しかいないからレビューは不要
- 小さなチームでいつも話してるから改まったレビューはいらない
- 事業を伸ばすことのみ時間を使うべき
- レビューで評価者と被評価者の関係ができると、フラットな雰囲気が壊れる
- なんか硬直的
などなど、優先度の迷いやら懸念やらがありました。
あと個人的に、前職を辞める最後の背中を押した瞬間が年末のレビューだったので、やる気を引き出すレビューがいかに難しいか、レビュアーの思いがいかに伝わらないかの、実体験ありなのもありました。(「リーダーシップが足りないから昇進見送りで」と言われて、「だったらリーダーシップを発揮するしかない環境を自分で創ってめっちゃ成長したるわ!」とタンカを切ったという。。。起業してしみじみあれは正しい指摘でした。本当に申し訳ありません。)
それでも、やっぱり「いつか」レビューの仕組みが必要だと思うようになっていて、というのも、ビザスクが社会にインパクトを持てるぐらい成長するには、本当に人とチームが全てだ、ということが分かってきたからです。
ビザスクは法人向けの要素が大きいサービスなので、開発もBizdevもある程度の人数が必要です。確かに今のチームの規模とやんちゃなメンツであれば大丈夫かもしれないが、私達はビザスクを大きく育てたいし、そのためには、下記を実現する良いレビューの仕組みが「いつか」必須になると思いました。
- 良いメンバーを集めたいし、集まったメンバーの頑張りと成果に対しては、昇給昇格やアサインメントや権限の範囲など、出来る限り報いたい
- スタートアップらしい速度でサービスと組織が成長する中で、個人も(もちろん私も)相当な速さで成長できるよう、的確なストレッチ感を常に感じられるアサインメントで成長にコミットしたい
で、「いつから必要か」を議論しました。私も花村も経営は初めてで、当然レビューの仕組みを作ったことはないから学ばなきゃいけない。今のアーリーなステージに集まってきてくれた仲間なら、良い仕組みになるまで付き合ってくれるよ!すごい大事なことだから、必須な時に学び始めてちゃだめだ!ということで、「学び中」文脈も含めてチームに共有し、レビューの仕組みが始まったのが昨年初になります。
当時のチームは以下のような状況でした。
- カルチャーブックをつくった(レビューの前に、全員が目指す方向を言葉にしておいたのは振り返ってすごく良かった)
- シリーズAを調達して半年後。売上が伸び始め、PL的には全然赤字(一年死なないキャッシュがあって初めて、一年後の昇給の仕組みを考えられた)
- 人数はレビュー導入時の昨年1月末でフルタイム12人+パート/インターン。1年後の今月末で24名+パート/インターン(本当はもっと採用出来る計画だった)
- 初めての部長採用
- ストックオプションの配布を計画していた。
- レビューの仕組みは、本当はあと一年後でも良いかなと思っていた。
半期レビューと適宜1on1を組み合わせ、今度の年間レビューで一巡します。メンバーみんなにとって意味があるものに、進化させていきたいと思います。
⬆ 昨年末「みんなレビューシートに書いてね」と説明する、年途中で人事採用担当の執行役員になったT君。定期レビューで必ず年数回一緒に振り返ることは超重要ですが、なにせスタートアップなので、必要に応じて年途中でも余裕で担当変わりました。