働き方改革:あるスタートアップの朝の日常風景
働き方改革が求められる今日この頃、、、
あっという間に1月も最終日。新年の計でブログをリニューアルしてまだ1記事しか書いていない。。という焦りを背景に、本日はビザスク内での様々な働き方を紹介すべく、今朝の社内チャットをそのまま紹介したいと思います。
ちなみにビザスクでは「10時-19時@オフィス」が働き方の基本系で、遅刻早退リモートワークなど基本形から外れる日は社内チャットの専用部屋で報告することになっています。
さて、2017年1月31日は。。。
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[8:14 AM]
保育園のため10時出社となります
=>子育て中の彼女は、もともと一時間前倒して9時-18時を定時としているため
[8:20 AM]
本日子供の保育園お迎えのため、17:30頃あがります。その分早く来てます。鍵あけてます。
=>共働き子育て中の彼は、保育園の送り迎えも当然共同責任。「最近は寝かしつけ後起きるのは諦めて、朝4時に起きる生活にシフト中。」というFacebook投稿も発見しました。
[8:55 AM]
電車乗り遅れて、9:15頃になりそうです。
=>子育て中の彼女は、もともと一時間前倒し、かつ、一時間時短で、9時-17時を定時としています。15分遅刻はちょっぴり遅刻ですが、17時に帰れないこともしばしば、かつ家でもメール対応などしてくれているので、15分の遅刻など気になりません。
[9:09 AM]
体調が万全でなく、本日リモートとさせてください。稼働はします。すみません
=>感染リスクを考えても、体調が万全でない時は出社しない方がいいです。
[9:58 AM]
明日2/1ですが、午前中家の工事に立ち会わなければならなくなり、リモートでお仕事させていただければと思います。パソコンは見られるので、お仕事できます!11時頃には完了する予定なので、13:00までには出社できると思います。
=>パツパツで頑張っているスタートアップですから、リモートワークでも稼働してくれるのはありがたいです。
[11:42 AM]
明日2/1ですが、娘の通院のため12時~16時までPCでの作業ができなくなります。
slack(注:社内チャット)は見ておりますが急ぎ対応が発生した場合、バックアップ頂きたく後ほどお願いさせて頂きます。
=>持ちつ持たれつ、皆で協力!
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フルタイムメンバー24名と小さな組織ですが、朝のストーリーは様々です(ちなみに、他にパートタイムメンバーもリモートメンバーも業務委託メンバーもいます)。
優秀かつコミットメントの強い人材に、高くはないお給料で、リスクを取ってスタートアップに入ってくれと口説く訳ですから多少の融通は当たり前です。そしてこれは私や経営陣やリーダーだけでなく、全員がそう思っていることが大事なので、ビザスクでは下の3つをいつも意識しています。
- ビザスクが成長することを我が事と考えてくれる人だけを採用する(チームメンバー間の信頼関係は最重要。かつ、ビザスクのサービスに共感してくれる人は変化やイノベーションが好きで、働き方へのチャレンジを共有してくれる)
- 頑張りが多角的に報いられる雰囲気をつくる(時間をかけてくれた頑張りも報いられる。時間制約の中で成果を出した頑張りも報いられる。どベンチャーですが昇給も考えますし、表彰だったり、任せる仕事だったり。普段からのありがとうはテレくさいので苦手ですがそれも意識。)
- 社内チャットを活用して透明かつタイムリーな状況共有を努力する
(毎年恒例の全社合宿より)
今日もスポットコンサルという新しい知見活用機会を創出するビザスクな訳ですが、社内でも、上記のルールは大切にしつつ、「多様な働き方」がより自然になったら良いなと思います。
スタートアップがレビューの仕組みを持つタイミング(ビザスクの場合)
(2017年の幕開けを記念してブログリニューアルしました)
この3連休でレビューの準備をしています。昨年初に、ビザスクでもレビューの仕組みを持とうということになり、1年目が終わろうとしているところです。
レビューの仕組み導入にあたっては、
- アーリーなスタートアップには自走できる人しかいないからレビューは不要
- 小さなチームでいつも話してるから改まったレビューはいらない
- 事業を伸ばすことのみ時間を使うべき
- レビューで評価者と被評価者の関係ができると、フラットな雰囲気が壊れる
- なんか硬直的
などなど、優先度の迷いやら懸念やらがありました。
あと個人的に、前職を辞める最後の背中を押した瞬間が年末のレビューだったので、やる気を引き出すレビューがいかに難しいか、レビュアーの思いがいかに伝わらないかの、実体験ありなのもありました。(「リーダーシップが足りないから昇進見送りで」と言われて、「だったらリーダーシップを発揮するしかない環境を自分で創ってめっちゃ成長したるわ!」とタンカを切ったという。。。起業してしみじみあれは正しい指摘でした。本当に申し訳ありません。)
それでも、やっぱり「いつか」レビューの仕組みが必要だと思うようになっていて、というのも、ビザスクが社会にインパクトを持てるぐらい成長するには、本当に人とチームが全てだ、ということが分かってきたからです。
ビザスクは法人向けの要素が大きいサービスなので、開発もBizdevもある程度の人数が必要です。確かに今のチームの規模とやんちゃなメンツであれば大丈夫かもしれないが、私達はビザスクを大きく育てたいし、そのためには、下記を実現する良いレビューの仕組みが「いつか」必須になると思いました。
- 良いメンバーを集めたいし、集まったメンバーの頑張りと成果に対しては、昇給昇格やアサインメントや権限の範囲など、出来る限り報いたい
- スタートアップらしい速度でサービスと組織が成長する中で、個人も(もちろん私も)相当な速さで成長できるよう、的確なストレッチ感を常に感じられるアサインメントで成長にコミットしたい
で、「いつから必要か」を議論しました。私も花村も経営は初めてで、当然レビューの仕組みを作ったことはないから学ばなきゃいけない。今のアーリーなステージに集まってきてくれた仲間なら、良い仕組みになるまで付き合ってくれるよ!すごい大事なことだから、必須な時に学び始めてちゃだめだ!ということで、「学び中」文脈も含めてチームに共有し、レビューの仕組みが始まったのが昨年初になります。
当時のチームは以下のような状況でした。
- カルチャーブックをつくった(レビューの前に、全員が目指す方向を言葉にしておいたのは振り返ってすごく良かった)
- シリーズAを調達して半年後。売上が伸び始め、PL的には全然赤字(一年死なないキャッシュがあって初めて、一年後の昇給の仕組みを考えられた)
- 人数はレビュー導入時の昨年1月末でフルタイム12人+パート/インターン。1年後の今月末で24名+パート/インターン(本当はもっと採用出来る計画だった)
- 初めての部長採用
- ストックオプションの配布を計画していた。
- レビューの仕組みは、本当はあと一年後でも良いかなと思っていた。
半期レビューと適宜1on1を組み合わせ、今度の年間レビューで一巡します。メンバーみんなにとって意味があるものに、進化させていきたいと思います。
⬆ 昨年末「みんなレビューシートに書いてね」と説明する、年途中で人事採用担当の執行役員になったT君。定期レビューで必ず年数回一緒に振り返ることは超重要ですが、なにせスタートアップなので、必要に応じて年途中でも余裕で担当変わりました。