はしばえいこの日記

スポットコンサル「ビザスク」を運営しています。積極採用中です(募集一覧=> https://goo.gl/Tu3uSs )

21歳の新卒就活時にとっさに答えたやりたいことを思い出したら今と同じだった

ごく最近、親しい大学生の就活最終面接の練習台になりました。自分だったら何を聞くかなあ、とか色々考えているうちに、17年前に自分が就活生だった時の一コマが蘇ってきました。

2000年に就活していた当時、WiLL(WiLL (異業種合同プロジェクト) - Wikipedia )というオレンジ色のロゴが特徴的だったプロジェクトがありまして、異業種が合同で一つのブランドを作るコンセプトにも、斬新な商品にも惹かれて、当時も今もとっても強い某メーカーの新卒採用プロセスに応募しました。

いくつかのプロセスを経て最終役員面接の一つ手前で、あちら側の長机には部長さんだったかと人事の方だったかな。こちら側のテーブルには学生2名。お互いの回答を即座に比べられるような、ちょっと緊張する雰囲気。

志望動機とか無難なことをいくつか聞かれたと思うんですがそれは何を答えたか覚えていなくて、最後に、

「もし自由に1億円(多分。10億円だったかも)の予算を使っていいって言われたら何に使う?」

といきなり聞かれました。

これは予想しなかった問いだなと焦りつつ、とっさに答えたのが、

「出来る限りたくさんの社員を一気に短期間の海外出張に送ってみたい。」

複数の人に「なんで?」と突っ込まれて、やばい間違えたか、と思いながら、

「自分は新規事業志望だけど、多分新規事業を作るには足りない予算だと思う。だったら会社全体が新しいものに目が向くようなインパクトを作りたいなと思って。。普段海外出張に行かない人も含めて、一気に海外出張に飛び出したら短期間でも変化が大きい気がする。あああ、通常業務との関係はやりくりしなきゃとは思うんですけど。。えっと行き先とかはバラバラでいいっていうか行きたいところでいいと思うんですけど。。単なる旅行じゃなくて仕事で行くのが大事なんです!!(大汗)」

と、しどろもどろ一生懸命答えました。

週末に大学生の面接練習に付き合っていて、このエピソードを思い出しまして。

今やっている事と同じじゃないか。変わってないじゃないかと。

短期間でもいいから、できるだけ多くの人が社外に出ることが新事業の創出に重要だと信じているから、アドバイザー側でも依頼者側でもたくさんの人に社外で活躍して欲しい。新しいビジネスするなら常に日本の外を意識していたい。あと、当時から組織を超えた取組みが好きだったんだな。本当に何も変わってない。

ビザスクのビジョンは「世界中の知見をつなぐ」、ミッションは「組織、世代、地域を超えて、知見を集めつなぐことで、世界のイノベーションに貢献する」

まわりまわって自分の興味の原点に還って来た、ということで、色々大変なこともあるけど、今やっていることはやっぱり天職かもしれない、と思いました。

やっぱり社外に出よう!みんなで新しい価値を創ろう!!

オフィス引越の歴史。それは資金と人数と引越に充当できる時間と成長ポテンシャルのベストバランスだ

2/27に渋谷にオフィス引越しました。

これを機に、前職を辞めてビザスクの準備を始めた2012年秋から4年半のビザスクの歴史を振り返ります。

  • フルタイム1人+こっそり頑張るエンジニア時代:MOV@渋谷(シェアオフィスのフリーアドレス席)とカフェを転々。

www.shibuyamov.com

  • 経産省に採択いただきフルタイム3名に!仲間ができた!:Hatch Cowork@赤坂(キッズスペース付きシェアオフィスのフリーアドレス席)

hatchcowork.com

  • シードラウンド資金調達でフルタイム6名まで:株主CAVさんが運営するインキュベーション施設、StartupBaseCamp@西新宿(シマ1つ固定+共用スペースに入り浸り)

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www.cyberagentventures.com

  • ラトゥール新宿@西新宿内で1BRのSOHOを転々・・#502の1/3間借り(16坪ぐらい、フルタイム9名まで)=>#703(初めての自分たちだけのスペース。40坪。フルタイム16名+ボランティアで起業したての3名受け入れ=>追記:このときシリーズAの資金調達をしています。それまでの間借り生活の4~5倍の家賃にドキドキ)=>#502に出戻って100%(50坪。フルタイム24名まで)。同ビル内の転居でロスが少ないので、少しずつ少しずつ成長速度に合わせて広げました(結果どの部屋も一年もちませんでしたが、、)毎回、引越し荷物も自分たちの手で運びました。

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  • そして2/27からは新オフィス@目黒区青葉台。居抜で入らせていただいたので、内覧から引越しまでジャスト1ヶ月でした。初めて、引越業者さんにお願いしたことが感慨深いです。初めてのオフィスビル。敷金の高さには緊張しましたが、さすがにちょこちょこ引越す時間ももったいなくなり。。98坪あるので、これまでの歴史をみても、フルタイム50名までは頑張れると思います。

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思えばこの4年半転々としたものですが、ここまで振り返って、ビザスクにおいてオフィス選びで毎回大事にしていたこと、それは、

① わりと大人なメンバー達が気持ちよく働けるきれいな空間を選ぶ

② cash is king. 余計な出費をしない

③ 限られた時間をオフィス作りに費やし過ぎない。こだわり過ぎずに物件はすぐ決める。会議室内装済の物件に入る(まだ一回も内装工事をしたことがありません。。)

 。。。

なんか合理主義っぽくて書いてて嫌になりますね。でも人手と資金の制約の中で、なんとか皆に良い職場環境を!!と頑張っております。

とはいえ、次のステージでは内装工事もしてみたいです。クリエイティブな空間づくりには憧れます。またオフィス拡張できるように、新オフィスで目一杯成長します!

ぜひ、新オフィスに遊びに来てください★

 

プライドはクソだ

もっというと、学べないプライドはクソだ。

約一年前、2016年になる正月休みに、ビザスクのカルチャーブックを作ることになって、どんなチームを作りたいかを改めてCTOの花村と議論した時に、「いつも言っているような、端羽らしい表現を入れよう」と言ってくれて、チームが大事にするvalueの一つに採用されたのがこの言葉です。

(ちなみにvalueは全部で5つ⬇)

  • 初めから世界を見よう
  • 一流であることにこだわる
  • 圧倒的な一番になる
  • プライドはクソだ
  • 広める努力は全員で

私自身は一回目の起業だし、金融出身だし、知らないことだらけで間違うことも多いし、もう高速回転で学ぶしかないよね!と心の底から思ってますし、周りの尊敬する起業家の皆さんやスタートアップ経営陣の皆さんでさえ、learning monster、とか、skill getter、とか、unlearning、とかいう単語がポロポロ出てくるので、学び続ける意欲が高い組織は超重要だと思っています。

で、学びの邪魔する大きな要素の一つが、つまんないプライドだと思います。「しなきゃいけないことは分かってるんで」とか言う言葉に対しては、じゃあ何でやらない!とか、分かってるレベルは例えばスティーブ・ジョブズぐらいの目線の高さで分かってるのか!とか思って、ちょこっとイラっとします。もちろん私もいつも素直に学べるわけもなく、反論したり、その時は分かった振りして適当に流して深く考えなかったりしてて、夜寝る前だったり、翌朝シャワー浴びるときだったり、下手したら何ヶ月後かにふと、「うわーー私クソだった!!」と思って、1人ですごい反省し、自分のつまんないプライドに恥ずかしくなります。

逆に、素直に学びを楽しめる人は、何歳でも新しいことにチャレンジできるし、別にスタートアップに限らず、LIFE SHIFTな長い100年人生をワクワク過ごせるかに大事なことなんじゃないかなと!

もう少し、女性らしい美しい表現を心がけようと思いつつ。

一年経ってもやっぱり「学べないプライドはクソだ」

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(カルチャーブックの原稿より)

働き方改革:あるスタートアップの朝の日常風景

働き方改革が求められる今日この頃、、、

あっという間に1月も最終日。新年の計でブログをリニューアルしてまだ1記事しか書いていない。。という焦りを背景に、本日はビザスク内での様々な働き方を紹介すべく、今朝の社内チャットをそのまま紹介したいと思います。

ちなみにビザスクでは「10時-19時@オフィス」が働き方の基本系で、遅刻早退リモートワークなど基本形から外れる日は社内チャットの専用部屋で報告することになっています。

さて、2017年1月31日は。。。

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[8:14 AM]
保育園のため10時出社となります

=>子育て中の彼女は、もともと一時間前倒して9時-18時を定時としているため

[8:20 AM]
本日子供の保育園お迎えのため、17:30頃あがります。その分早く来てます。鍵あけてます。

=>共働き子育て中の彼は、保育園の送り迎えも当然共同責任。「最近は寝かしつけ後起きるのは諦めて、朝4時に起きる生活にシフト中。」というFacebook投稿も発見しました。

 [8:55 AM]
電車乗り遅れて、9:15頃になりそうです。

=>子育て中の彼女は、もともと一時間前倒し、かつ、一時間時短で、9時-17時を定時としています。15分遅刻はちょっぴり遅刻ですが、17時に帰れないこともしばしば、かつ家でもメール対応などしてくれているので、15分の遅刻など気になりません。

 [9:09 AM]
体調が万全でなく、本日リモートとさせてください。稼働はします。すみません

=>感染リスクを考えても、体調が万全でない時は出社しない方がいいです。

 [9:58 AM]
明日2/1ですが、午前中家の工事に立ち会わなければならなくなり、リモートでお仕事させていただければと思います。パソコンは見られるので、お仕事できます!11時頃には完了する予定なので、13:00までには出社できると思います。

=>パツパツで頑張っているスタートアップですから、リモートワークでも稼働してくれるのはありがたいです。

 [11:42 AM]
明日2/1ですが、娘の通院のため12時~16時までPCでの作業ができなくなります。
slack(注:社内チャット)は見ておりますが急ぎ対応が発生した場合、バックアップ頂きたく後ほどお願いさせて頂きます。

=>持ちつ持たれつ、皆で協力!

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フルタイムメンバー24名と小さな組織ですが、朝のストーリーは様々です(ちなみに、他にパートタイムメンバーもリモートメンバーも業務委託メンバーもいます)。

優秀かつコミットメントの強い人材に、高くはないお給料で、リスクを取ってスタートアップに入ってくれと口説く訳ですから多少の融通は当たり前です。そしてこれは私や経営陣やリーダーだけでなく、全員がそう思っていることが大事なので、ビザスクでは下の3つをいつも意識しています。

  1. ビザスクが成長することを我が事と考えてくれる人だけを採用する(チームメンバー間の信頼関係は最重要。かつ、ビザスクのサービスに共感してくれる人は変化やイノベーションが好きで、働き方へのチャレンジを共有してくれる)
  2. 頑張りが多角的に報いられる雰囲気をつくる(時間をかけてくれた頑張りも報いられる。時間制約の中で成果を出した頑張りも報いられる。どベンチャーですが昇給も考えますし、表彰だったり、任せる仕事だったり。普段からのありがとうはテレくさいので苦手ですがそれも意識。)
  3. 社内チャットを活用して透明かつタイムリーな状況共有を努力する

(毎年恒例の全社合宿より)

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今日もスポットコンサルという新しい知見活用機会を創出するビザスクな訳ですが、社内でも、上記のルールは大切にしつつ、「多様な働き方」がより自然になったら良いなと思います。

スタートアップがレビューの仕組みを持つタイミング(ビザスクの場合)

(2017年の幕開けを記念してブログリニューアルしました)

この3連休でレビューの準備をしています。昨年初に、ビザスクでもレビューの仕組みを持とうということになり、1年目が終わろうとしているところです。

レビューの仕組み導入にあたっては、

  • アーリーなスタートアップには自走できる人しかいないからレビューは不要
  • 小さなチームでいつも話してるから改まったレビューはいらない
  • 事業を伸ばすことのみ時間を使うべき
  • レビューで評価者と被評価者の関係ができると、フラットな雰囲気が壊れる
  • なんか硬直的

などなど、優先度の迷いやら懸念やらがありました。

あと個人的に、前職を辞める最後の背中を押した瞬間が年末のレビューだったので、やる気を引き出すレビューがいかに難しいか、レビュアーの思いがいかに伝わらないかの、実体験ありなのもありました。(「リーダーシップが足りないから昇進見送りで」と言われて、「だったらリーダーシップを発揮するしかない環境を自分で創ってめっちゃ成長したるわ!」とタンカを切ったという。。。起業してしみじみあれは正しい指摘でした。本当に申し訳ありません。)

それでも、やっぱり「いつか」レビューの仕組みが必要だと思うようになっていて、というのも、ビザスクが社会にインパクトを持てるぐらい成長するには、本当に人とチームが全てだ、ということが分かってきたからです。

ビザスクは法人向けの要素が大きいサービスなので、開発もBizdevもある程度の人数が必要です。確かに今のチームの規模とやんちゃなメンツであれば大丈夫かもしれないが、私達はビザスクを大きく育てたいし、そのためには、下記を実現する良いレビューの仕組みが「いつか」必須になると思いました。

  • 良いメンバーを集めたいし、集まったメンバーの頑張りと成果に対しては、昇給昇格やアサインメントや権限の範囲など、出来る限り報いたい
  • スタートアップらしい速度でサービスと組織が成長する中で、個人も(もちろん私も)相当な速さで成長できるよう、的確なストレッチ感を常に感じられるアサインメントで成長にコミットしたい

で、「いつから必要か」を議論しました。私も花村も経営は初めてで、当然レビューの仕組みを作ったことはないから学ばなきゃいけない。今のアーリーなステージに集まってきてくれた仲間なら、良い仕組みになるまで付き合ってくれるよ!すごい大事なことだから、必須な時に学び始めてちゃだめだ!ということで、「学び中」文脈も含めてチームに共有し、レビューの仕組みが始まったのが昨年初になります。

当時のチームは以下のような状況でした。

  • カルチャーブックをつくった(レビューの前に、全員が目指す方向を言葉にしておいたのは振り返ってすごく良かった)
  • シリーズAを調達して半年後。売上が伸び始め、PL的には全然赤字(一年死なないキャッシュがあって初めて、一年後の昇給の仕組みを考えられた)
  • 人数はレビュー導入時の昨年1月末でフルタイム12人+パート/インターン。1年後の今月末で24名+パート/インターン(本当はもっと採用出来る計画だった)
  • 初めての部長採用
  • ストックオプションの配布を計画していた。
  • レビューの仕組みは、本当はあと一年後でも良いかなと思っていた。

半期レビューと適宜1on1を組み合わせ、今度の年間レビューで一巡します。メンバーみんなにとって意味があるものに、進化させていきたいと思います。

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⬆ 昨年末「みんなレビューシートに書いてね」と説明する、年途中で人事採用担当の執行役員になったT君。定期レビューで必ず年数回一緒に振り返ることは超重要ですが、なにせスタートアップなので、必要に応じて年途中でも余裕で担当変わりました。